【2025年最新】慢性肝炎の超音波検査所見 完全ガイド

肝硬変の一歩手前!見逃せない5つのポイントを徹底解説
📖 読了時間:約8分 | 👨‍⚕️ 医療従事者向け | 🏥 超音波検査 | 更新日:2025年7月
慢性肝炎 超音波検査 肝硬変 門脈圧亢進症 医療従事者 エコー検査
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この記事は医療従事者向けの専門的な内容です。患者さんの診断・治療には必ず医師の判断が必要です。

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まずは基本的な知識をチェックしてみましょう!肝硬変の一つ手前になりますので、患者さんごとに所見は変わるかもしれませんが基礎はしっかり抑えておきましょう!

慢性肝炎の超音波所見とは?

・肝実質エコーの(①)

・肝辺縁の(②)

(③)の腫大

(④)(⑤)の腫大

正解:

①粗雑
②鈍
③肝左葉
④総肝動脈幹リンパ節
⑤脾臓

なぜ肝左葉のみ腫大するのか?

(①)は血行障害の影響を受けやすいが、(②)は肝辺縁に位置するため血行障害の影響を受けにくい。

そのため肝左葉に門脈血流が相対的に増える。

正解:

①肝右葉、②肝左葉

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🔍 勉強ノート:詳細な超音波所見

💡 重要ポイント
慢性肝炎の超音波検査所見は、病気の進行度や肝臓の組織学的変化を反映して多様です。初期には目立った変化がないこともありますが、病状が進行するにつれて特徴的な所見が現れてきます。

1. 肝実質のエコーレベル(明るさ)と均一性

初期〜軽度慢性肝炎:
  • エコーレベルは正常、または軽度から中等度に上昇することがあります
  • 均一性は比較的保たれていることが多いです
進行した慢性肝炎(肝線維化・肝硬変への移行期):
  • びまん性のエコーレベル上昇: 肝臓全体が正常より明るく(白く)見えます。これは肝細胞の変性、脂肪沈着、線維化などを反映します
  • 粗造(coarse)化: エコーパターンが粗く不均一になります。正常な肝臓では均一で細かいエコー像が見られますが、線維化が進むとそれが失われます
  • 不均一性(heterogeneous): 部分的にエコーレベルの差が生じ、全体として均一性が失われます
  • 後方エコーの減衰: 肝臓の深部(特に横隔膜や腎臓との境界)が不明瞭になることがあります。これは音波の透過性が悪くなるためです

2. 肝臓の形態と表面

初期〜軽度慢性肝炎:
  • 肝臓の大きさは正常、または軽度腫大していることがあります
  • 表面は比較的平滑です
進行した慢性肝炎(肝硬変への移行期):
  • 右葉の萎縮: 肝臓の右葉(特に後区域)が萎縮し、小さくなる傾向があります
  • 左葉・尾状葉の代償性肥大: 右葉の萎縮に伴い、左葉や尾状葉が代償的に肥大することがあります。特に尾状葉(S1)が肥大すると、門脈と下大静脈の圧迫により肝静脈の形態異常を呈することもあります
  • 表面の不整・結節状変化: 肝臓の表面が平滑でなく、凹凸が見られるようになります。これは線維化や再生結節の形成を反映する、肝硬変に特徴的な所見です
  • 辺縁の鈍化: 肝臓の辺縁が鋭角でなく、丸みを帯びて鈍化します

3. 肝内血管(門脈・肝静脈)

  • 門脈壁の不明瞭化: 門脈(肝臓の中を走る太い血管)の壁は、正常では高エコー(白く明るい)で明瞭に見えますが、慢性肝炎が進むと周囲の肝実質のエコーレベル上昇により、壁が不明瞭になることがあります
  • 肝内門脈の走行不整・狭小化: 線維化によって門脈の走行が不整になったり、狭くなったりすることがあります
  • 肝静脈の狭小化・走行不整: 肝臓の線維化が進むと、肝静脈の走行も不整になったり、狭くなったりすることがあります。また、呼吸性変動が減弱することもあります

4. 門脈圧亢進症関連所見

⚠️ 重要な所見
慢性肝炎から肝硬変へと進行すると、門脈圧亢進症を合併し、以下のような所見が見られます。
  • ①脾腫(脾臓の腫大): 門脈圧亢進の初期から認められる最も一般的な所見です。脾臓の長径が12cm以上、または厚みが5cm以上などが基準となります
  • ②腹水: 肝臓の合成能低下や門脈圧亢進により、腹腔内に液体が貯留します
  • ③側副血行路の出現: 食道静脈瘤、胃静脈瘤、臍傍静脈(Recanalized umbilical vein)、脾腎シャントなど、門脈の血流を逃がすための迂回路が形成されます。カラードプラで血流を評価できます
  • ④門脈血流の変化:
    • 血流速度の低下(正常15-20cm/s程度)
    • 血流方向の変化(逆流、肝外へのシャント血流)
    • 門脈径の拡張(正常13mm以下、呼吸性変動あり)

5. その他

  • 胆嚢壁の肥厚: 肝機能低下による低アルブミン血症や炎症、門脈圧亢進の影響などで胆嚢壁が浮腫性に肥厚することがあります
  • 肝内病変のスクリーニング: 慢性肝炎、特に肝硬変は肝細胞癌のハイリスク群であるため、定期的な超音波検査で肝細胞癌の早期発見に努めます

まとめ:

慢性肝炎の超音波検査は、肝臓の形態、実質のエコーレベルや均一性、血管系の評価、門脈圧亢進症の合併症の有無などを総合的に診断する上で非常に有用です。特に、肝臓の粗造化、右葉の萎縮と左葉・尾状葉の肥大、脾腫などは、病状が進行していることを示唆する重要な所見となります。ただし、これらの所見は線維化の程度を直接定量するものではなく、肝生検や線維化マーカー、エラストグラフィなど他の検査と組み合わせて総合的に評価することが重要です。

📸 画像撮影の3つのポイント

★肝縁の形状変化がわかる画像を撮影する

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📝 所見の書き方

標準的な所見記載例

肝臓:左葉の腫大と右葉の萎縮を認める。
肝臓実質エコーの粗雑化を認め、辺縁は鈍化を認める。

胆嚢:特記事項なし

胆管:特記事項なし

膵臓:特記事項なし

脾臓:腫大を認める

その他:腹部リンパ節の腫大を認める。

臨床の書き方のポイント

背景
  • 数ヶ月前からの全身倦怠感や食欲不振がある患者
  • 昔、輸血や予防接種での針の打ち回しがあったり、医療従事者の場合は針刺し事故の経験がある事もある
血液検査
  • AST、ALTの2桁以上の上昇。
  • C型肝炎ウイルスは70%、B型肝炎ウイルスは20%。
  • C型肝炎はHCV抗体、HCVRNAを検査。
  • B型肝炎はHBs抗原、HBc抗体、HBVDNAを検査。
  • 他の原因→自己免疫性、アルコール性、薬剤性など。

🔊 肝動脈ドプラ

💡 重要な評価ポイント
慢性肝疾患の進行度評価(正常肝臓と慢性肝炎の境目ってどこ?、慢性肝炎と肝硬変の境目ってどこ?)

超音波検査技術よりイメージ図。

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肝臓の血管周囲の細胞が萎縮し、血管の破壊が起きる→肝血管増加↑、肝硬変が進行するとコークスクリューパターン。

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肝線維化の評価法には何がある?
  • 肝生検
  • 線維化マーカー(ヒアルロン酸、Ⅳ型コラーゲン)
  • SWE←New!
SWEのメリットデメリットは?

SWEのメリット→非侵襲的

SWEのデメリット→技師の習熟度や患者の条件に左右されやすい。

ROIの位置は?
  • 右肋間走査
  • 右肝静脈と門脈が描出されない所(構造物があると減衰が大きくなるため誤差大)
  • 肝表から1~2センチ(近すぎると多重反射、遠すぎると減衰)
呼吸は?
自然呼気で息止め「少しはいて止めてください!!」

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