
みなさん、お疲れ様です!超音波検査士けんしんです。
今日は肝硬変の問題です!
~肝硬変の問題~
肝硬変の超音波所見(肝臓では何が起こるのか…?)
・肝の変形(左葉(①)、右葉(②)など)・肝表面の(③)、肝辺縁の(④)
・肝内エコーの(⑤)化
・肝静脈の(⑥)化、径不同、(⑦)化
・肝外門脈系の(⑧)、径不同、(⑨)の発達
なぜ側副血行路が発達するのか?
→門脈圧の亢進に伴う血流障害によりうっ滞を来し、門脈の一部は肝への流路を離れ、直接大静脈に流入するようになる→(①)症の原因になる((②)症)
間接所見
・脾臓の(①)・(②)の貯留
・胆嚢壁の(③)、胆嚢の(④)
→これらの異常は(⑤)や(⑥)にもよる。
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そちらを勉強に活用してみて下さい。
けんしんノート
側副血行路まとめ
①臍傍静脈②左胃静脈~食道静脈
③脾門部近傍
脾腎短絡
脾後腹膜短絡
短胃静脈

画像撮影の3つのポイント
肝臓の形状変化(表面の凹凸不整・委縮・辺縁の鈍化)をとらえた画像を撮影する。内部エコーの粗雑化がわかる画像を撮影する。
腹水貯留や側副血行路などの関連所見も撮影する。


所見の書き方
肝臓:左葉の腫大と右葉の萎縮を認める。肝臓実質エコーの粗雑化を認め、辺縁は鈍化を認める。
胆嚢:胆嚢壁の肥厚を認める。
胆管:特記事項なし
膵臓:特記事項なし
脾臓:腫大を認める。
その他:腹水の貯留を認める。
左胃静脈の拡張を認める。(側副血行路)
臨床の書き方のポイント
背景
C型・B型の慢性肝炎の既往がある患者症状
代償期:無症状非代償期:全身倦怠感、腹部膨満感(腹水)、黄疸、意識障害、羽ばたき振戦、腹痛などを認める。
血液検査
AST、ALTの上昇を認める。(AST優位)血小板の減少(汎血球減少)
総ビリルビン↑、γGTP↑、ALP↑(肝内胆汁うっ滞)
PT延長、アルブミン↓、コリンエステラーゼ↓、アンモニア↑(肝合成能低下)
Ⅳ型コラーゲン↑、ヒアルロン酸↑(線維化マーカー上昇)
腹部CT
超音波と同様の所見全体像の変化
肝臓の形状の変化 と認める。
ポイント
肝硬変のレポートの書き方のポイントは、「肝臓の変形がとらえられているか?」「肝硬変に伴う腹水や側副血行路が観察できているか?」「臨床所見で肝硬変の特徴が表れているか?」の3点になります。~自己紹介~
超音波検査士けんしん平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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