こんにちは、みなさん、お疲れ様です!超音波検査士けんしんです。

この記事は
超音波検査士を取ろうと思うけど症例の書き方がわからない人

仕事が忙しすぎて超音波実績のレポートを書く余裕がない人

超音波検査を始めたけどどうやってドクターにレポートを書いたらいいかわからない人

に向けて書いています。

症例を集めてレポートにしていくのはとてもしんどいですよね。私も中小規模の病院なので症例集めにも苦労し、しかもレポートの書き方を教えてくれる人もいないという状況でした。

提出期限ギリギリになって認定医を探して何とか受験できたのを覚えています。

今回は私が提出したレポートを公開して、みなさんの今後の受験の参考になればと思います。

C-1 うっ血肝


[超音波検査所見]

肝臓:肝静脈・下大静脈と拡張を認める。呼吸による血管径の変化が認められない。
         肝臓の腫大が認められ実質エコーレベルは軽度上昇を認める。

胆嚢:摘出後総胆管:異常所見なし

膵臓:異常所見なし

腎臓:異常所見なし

脾臓:腫大を認める。(千葉大第一内科の式:6.1cm×3.6cm=21.96㎠)脾静脈の拡張は認めない。

膀胱:異常所見なし

[超音波所見と臨床診断との関連について]

体動時の息切れを主訴に来院した患者である。
うっ血性心不全、心房細動の病名がついている。
血液検査にて総ビリルビンが1.3、ALPが368U/l、NT-proBNPが445pg/mLと高値を認める。
心臓超音波検査より中等度の三尖弁閉鎖不全、左室収縮能の低下、右房圧の上昇、心嚢液貯留、下大静脈の拡張、左室・左房の著明な拡大を認める。
単純CTにて心嚢液貯留、著明な心拡大を認める。
下大静脈、肝静脈が拡張しており、肝臓の変形、腫大が認められ、うっ血肝と診断された。

エコー図

うっ血肝

シェーマ①

うっ血肝1

シェーマ②


うっ血肝2

~自己紹介~

超音波検査士けんしん
 平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
 趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。

 仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。

 2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。

 そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。

 超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット