こんにちは、みなさん、お疲れ様です!超音波検査士けんしんです。

この記事は
超音波検査士を取ろうと思うけど症例の書き方がわからない人

仕事が忙しすぎて超音波実績のレポートを書く余裕がない人

超音波検査を始めたけどどうやってドクターにレポートを書いたらいいかわからない人

に向けて書いています。

症例を集めてレポートにしていくのはとてもしんどいですよね。私も中小規模の病院なので症例集めにも苦労し、しかもレポートの書き方を教えてくれる人もいないという状況でした。

提出期限ギリギリになって認定医を探して何とか受験できたのを覚えています。

今回は私が提出したレポートを公開して、みなさんの今後の受験の参考になればと思います。

C-1 脂肪肝


[超音波検査所見]

肝臓:肝実質のエコーレベルの上昇が認められる。(高輝度肝:bright liver)
   肝腎コントラストの上昇、深部でのエコー輝度の減衰、肝内血管の不明瞭化も認められる。
   胆嚢周囲、門脈周囲にも限局性の低脂肪化域が認められる。

胆嚢:異常所見なし
総胆管:異常所見なし
膵臓:異常所見なし
脾臓:異常所見なし
腎臓:異常所見なし
膀胱:異常所見なし
前立腺:異常所見なし

[超音波所見と臨床診断との関連について]

倦怠感の持続で来院し、腹部超音波検査を施行した患者である。アルコールの飲酒はなし。
血液検査では肝酵素はASTが83U/l、ALTが157U/lとALT優位の上昇が認められ、γ-GTPは79U/lと軽度上昇、ChEは493U/lと正常範囲だった。
肝炎ウイルスはHBs抗原、HCV抗体はともに陰性だった。
脂質系はT-Choが243mg/dL、LDL-Choが172mg/dL、TGが224mg/dLが高値だった。
単純CTでは肝実質CT値の低下を認められ、脂肪肝の所見と合致した。
したがって非アルコール性脂肪肝(NASH)と診断された。

エコー図①

脂肪肝3

エコー図②

脂肪肝4



シェーマ①

脂肪肝2

シェーマ②


脂肪肝1


~自己紹介~

超音波検査士けんしん
 平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
 趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。

 仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。

 2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。

 そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。

 超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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