こんにちは、みなさん、お疲れ様です!超音波検査士のまえだけんしんです。

この記事は
超音波検査士を取ろうと思うけど症例の書き方がわからない人

仕事が忙しすぎて超音波実績のレポートを書く余裕がない人

超音波検査を始めたけどどうやってドクターにレポートを書いたらいいかわからない人

に向けて書いています。

症例を集めてレポートにしていくのはとてもしんどいですよね。私も中小規模の病院なので症例集めにも苦労し、しかもレポートの書き方を教えてくれる人もいないという状況でした。

提出期限ギリギリになって認定医を探して何とか受験できたのを覚えています。

今回は私が提出したレポートを公開して、みなさんの今後の受験の参考になればと思います。

C-2 肝細胞癌

 肝細胞癌の穴埋め問題はコチラ

[超音波検査所見]

肝臓:S6-S7全体が粗雑で不均一を呈し、内部に径71.1mm×57.2mm大の幅の薄い辺縁低エコー帯(halo)を有する腫瘤を認める。
   類円形、境界明瞭、側方陰影もみられ、内部モザイクパターンを呈する。
   また、肝表面の突出も認められる(hump sign)。
   門脈や肝静脈などには腫瘤塞栓は認められなかった。
胆嚢:異常所見なし
総胆管:異常所見なし
膵臓:異常所見なし
腎臓:異常所見なし
膀胱:異常所見なし

[超音波所見と臨床診断との関連について]

施設に入所しており、入所時62.5kgだった体重が2年で47.5kgと体重減少傾向を認めたため、腹部超音波検査を施行した患者である。
血液データ AST 30IU/l ALT 14IU/l ALP 371IU/l γ-GT 205IU/l、α-FP 54.8ng/ml PIVKA-Ⅱ 14576.14mAU/ml HBc抗体 陽性
単純CT 肝右葉に辺縁不明瞭な低吸収域を認め、腫瘍を疑う。腹水の貯留はなく、腹部骨盤領域にリンパ節腫大は認めない。肝腫瘍を疑う所見である。
造影CT 肝右葉に動脈相にて造影され平衡相にてwashoutされる腫瘍が認められる。肝細胞癌と矛盾しない所見である。
腫瘍マーカー、単純・造影CTの結果より肝細胞癌と診断された。

エコー図①

肝細胞癌1

シェーマ①

肝細胞癌




~自己紹介~

まえだけんしん
平成元年生まれのゆとり臨床検査技師。
趣味はランニング、陸上競技、シューズ探し、読書、温泉、マッサージ。
2013年に臨床検査技師、2014年に地域糖尿病療養指導士に合格。
2017年に超音波検査士認定試験(消化器)を受験するもあと1問の所で不合格となる。教科書の丸暗記、過去問頼り、仕事しながら勉強とこのやり方では上手くいかないと考え、社会人の勉強の仕方を模索する1年が始まる。
あるやり方を見つけ実行した事で翌年2018年の超音波検査士認定試験(消化器)では合格し、超音波検査士になる事が出来た。
そのやり方というのが
①自分で問題を作って記憶の定着化
②スキマ時間を仕事をしながらでも作り出し勉強時間の増加
というもの。
自分以外にも働きながら勉強している方、さらに家事育児でもっと勉強できない方、また勉強しているのに全然頭に入らない、勉強するモチベーションが上がらない方もいると思いそういった悩んでいる方々のために私が勉強した事や時間のテクニックをブログにまとめていく

~自己紹介~

超音波検査士けんしん
 平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
 趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。

 仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。

 2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。

 そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。

 超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。