こんにちは、超音波検査士のけんしんです。
みなさん、アキレスケンタウルス体操というのを知っていますか?あのエビカニビクスで一世を風靡したケロポンズさんと福田りゅうぞうさんという方とコラボして延々とアキレス腱伸ばしを勧める体操なんですが、娘と妻がハマって踊っています。(笑)
一度聴いたら耳に残りますのでぜひみなさんも聞いてみてください(笑)
そんなこんなで今回はアキレス腱をエコーするとある遺伝性の疾患の診断ができるかも!という記事を超音波検査技術にて見つけましたので紹介します。
アキレス腱をエコーすることで見つかるかもしれない疾患とは?
あなたはアキレス腱をエコーすることで見つかる病気は何だと思いますか?
「運動不足だとアキレス腱使わないから、生活習慣病とか?」
「アスリートが酷使する所だからスポーツ突然死と相関しているとか?」
と思うかと思います。
実は、「家族性高コレステロール血症」という病気の診断に役立つかもということです。
では家族性高コレステロール血症とはいったいどんな病気なのでしょうか?
背景としては遺伝性疾患なのですが、自覚症状もないので早期発見率が低く、心筋梗塞になって初めて診断されるようです。家族スクリーニングが不十分で予防を阻止できない状況だそうです。
ではなぜ家族性高コレステロール血症のみアキレス腱の黄色腫による肥厚がみられるのでしょうか?
しかし、アキレス腱が厚くなるのは家族性高コレステロール血症だけなんです。
高コレステロール血症には閉経後の女性がホルモンバランスの関係でなる場合と生活習慣や肥満によりなる場合などがあり、これらは後天性なのでアキレス腱は厚くなりません。
なぜ先天性である家族性高コレステロール血症のみアキレス腱が厚くなるのかというと、生まれながらLDLコレステロールが高値ですので、ハイハイから独り立ちする際にアキレス腱はストレスを受けるそうで、その傷口にLDLコレステロールがトラップされ、マクロファージが貪食し沈着するというメカニズムがあるからだそうです。
それでは、なぜエコーが有効なのでしょうか?
視診・触診
見たり、触ったりだと医師の客観も出てきたり、体格との相対的なサイズしかわからない(体格が大きい人だと細く見えたり)ので見逃しもありました。
X線
アキレス腱の厚さが9mm以上だと肥厚という基準値はありましたが、X線だと境界が不明瞭だったり、ねじれている人もいるのでサイズ計測が不十分だったりということがありました。
超音波検査にこうゆう使い方があるなんて初めて知りました!ほかにも良い使い方がないか調べていきたいと思います。それでは
平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
みなさん、アキレスケンタウルス体操というのを知っていますか?あのエビカニビクスで一世を風靡したケロポンズさんと福田りゅうぞうさんという方とコラボして延々とアキレス腱伸ばしを勧める体操なんですが、娘と妻がハマって踊っています。(笑)
一度聴いたら耳に残りますのでぜひみなさんも聞いてみてください(笑)
そんなこんなで今回はアキレス腱をエコーするとある遺伝性の疾患の診断ができるかも!という記事を超音波検査技術にて見つけましたので紹介します。
アキレス腱をエコーすることで見つかるかもしれない疾患とは?
あなたはアキレス腱をエコーすることで見つかる病気は何だと思いますか?
「運動不足だとアキレス腱使わないから、生活習慣病とか?」
「アスリートが酷使する所だからスポーツ突然死と相関しているとか?」
と思うかと思います。
実は、「家族性高コレステロール血症」という病気の診断に役立つかもということです。
では家族性高コレステロール血症とはいったいどんな病気なのでしょうか?
家族性高コレステロール血症は遺伝性代謝疾患である
家族性高コレステロール血症は①著名なLDLコレステロール高値を示し②アキレス腱肥厚をはじめとする黄色腫が特徴的で③若年性冠動脈疾患を引き起こす遺伝性代謝疾患です。背景としては遺伝性疾患なのですが、自覚症状もないので早期発見率が低く、心筋梗塞になって初めて診断されるようです。家族スクリーニングが不十分で予防を阻止できない状況だそうです。
ではなぜ家族性高コレステロール血症のみアキレス腱の黄色腫による肥厚がみられるのでしょうか?
先天性なのでアキレス腱が厚くなる!?
なぜ家族性高コレステロール血症でアキレス腱が厚くなるのでしょうか?他の高コレステロール血症でもアキレス腱が厚くなる事もありえるんじゃないか?そう思いませんか?しかし、アキレス腱が厚くなるのは家族性高コレステロール血症だけなんです。
高コレステロール血症には閉経後の女性がホルモンバランスの関係でなる場合と生活習慣や肥満によりなる場合などがあり、これらは後天性なのでアキレス腱は厚くなりません。
なぜ先天性である家族性高コレステロール血症のみアキレス腱が厚くなるのかというと、生まれながらLDLコレステロールが高値ですので、ハイハイから独り立ちする際にアキレス腱はストレスを受けるそうで、その傷口にLDLコレステロールがトラップされ、マクロファージが貪食し沈着するというメカニズムがあるからだそうです。
それでは、なぜエコーが有効なのでしょうか?
今までの検査は視診・触診・X線
今までの検査といえば視診や触診やX線が主流でした。しかしこれらだと多くの課題もあり見逃されることも多かったそうです。視診・触診
見たり、触ったりだと医師の客観も出てきたり、体格との相対的なサイズしかわからない(体格が大きい人だと細く見えたり)ので見逃しもありました。
X線
アキレス腱の厚さが9mm以上だと肥厚という基準値はありましたが、X線だと境界が不明瞭だったり、ねじれている人もいるのでサイズ計測が不十分だったりということがありました。
エコーだと問題解決!
その点エコーだと境界も明瞭だし、ねじれていても角度を技師が調整すれば正確に計測が可能です。また、LDLコレステロールの沈着後の脂肪沈着や石灰化も観察する事ができます。超音波検査にこうゆう使い方があるなんて初めて知りました!ほかにも良い使い方がないか調べていきたいと思います。それでは
~自己紹介~
超音波検査士けんしん平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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