こんにちは、けんしんです!

 今回は膵臓で見落としがちな場所をまとめます。

 腹部超音波検査に慣れてくると検査スピードは上がってきますが、それと同時に見えづらい死角を見落としがちになってしまいます。

 また、慣れていない初心者は死角をうまく出せないので苦労してしまいます。

 初心者であってもうまく出せずに見落としがち、レベルアップしてきた中級者であってもスルーして見忘れてしまって見落としがちになる、そういった部位が死角になります。

 僕も初心者の時は死角を見逃してしまい、その時の患者さんにはその数ヶ月後には膵臓癌が見つかり、半年後に亡くなってしまった事があったのですが、非常に申し訳ない事をしたなと後悔しています。

 自分が隅々まで観察できる能力があれば…と思います。

今回は膵臓の死角を

 今回はそういった死角の中で膵臓をメインにお話していきたいと思います。

 初心者の方は死角までしっかり観察する事を目標に、中級者の方は死角も忘れずに観察するためにこの記事を活用して下さい。

①膵鈎部

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 膵鈎部は膵臓の頭部側の上腸間膜静脈よりも深部に位置する部位になります。

 ですので消化管ガスや減衰に影響を受けやすい部位なので非常に見にくいです。

 対策としては体位変換や呼吸変動を利用して上腸間膜静脈の裏側まで見る努力をしていくしかないです。

②グルーブ

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 グルーブってなんだ?と思った方もいるとは思いますが膵臓の頭部の表面側にある部位になります。

 ここが十二指腸に接していますので腸管内ガスが発生してると見えない部位になります。

 対策として、ここでも体位変換や呼吸変動を利用して、さらに圧迫などでガスを動かしてあげることが大事です。

③膵尾部

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 膵尾部は名前の通り膵臓の尻尾の所で脾臓の所まで伸びています。

 普通に仰臥位でみぞおちから観察しようとしても基本的には全て描出は不可能な所です。

 観察するには脾臓を描出し、脾臓を音響窓として観察するようにします。脾臓を観察する時には脾臓だけではなく膵尾部も忘れずに観察するように心がけましょう。


~自己紹介~

超音波検査士けんしん
 平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
 趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。

 仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。

 2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。

 そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。

 超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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