こんにちは、けんしんです。
今回は心臓超音波検査での局所壁運動(asynergy)評価のポイントをまとめてみました。日常検査での参考にしていただければ嬉しいです。

評価の3つのポイントは?


・心内膜面の動きの良し悪し
・収縮期の壁厚増加の有無
・壁の菲薄化や輝度の上昇がないか?

WMSIとは?


ウォールモーションスコアインデックス
各分画の壁厚増加の状態に点数をつけ、壁運動の半定量評価を行う。
 normal(正常)→1点
 hypo-kinesis(低収縮)→2点
 a-kinesis(無収縮)→3点
 dys-kinesis(外収縮)→4点
 aneurysm(瘤状)→5点
※すべての点数を足して分画数で割る!

WMSIの基準値は?


→1.0 悪くなればなるほどスコアが高くなる。

計測の注意点とは?


①代償性運動に注意
 壁運動異常の反対側は代償性の過収縮が起きやすい。
②心内膜面が描出不良の時は無理に計測しない。
③できる限り真・心尖部の描出をする。
④脚ブロックも頭に入れとく。

心筋壊死、瘢痕化のエコー所見は?


 ・壁の菲薄化
 ・エコー輝度上昇
 ・無収縮

~自己紹介~

超音波検査士けんしん
 平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
 趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。

 仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。

 2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。

 そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。

 超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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