こんにちは、けんしんです。
今回は心臓超音波検査での局所壁運動(asynergy)評価のポイントをまとめてみました。日常検査での参考にしていただければ嬉しいです。

評価の3つのポイントは?


・心内膜面の動きの良し悪し
・収縮期の壁厚増加の有無
・壁の菲薄化や輝度の上昇がないか?

WMSIとは?


ウォールモーションスコアインデックス
各分画の壁厚増加の状態に点数をつけ、壁運動の半定量評価を行う。
 normal(正常)→1点
 hypo-kinesis(低収縮)→2点
 a-kinesis(無収縮)→3点
 dys-kinesis(外収縮)→4点
 aneurysm(瘤状)→5点
※すべての点数を足して分画数で割る!

WMSIの基準値は?


→1.0 悪くなればなるほどスコアが高くなる。

計測の注意点とは?


①代償性運動に注意
 壁運動異常の反対側は代償性の過収縮が起きやすい。
②心内膜面が描出不良の時は無理に計測しない。
③できる限り真・心尖部の描出をする。
④脚ブロックも頭に入れとく。

心筋壊死、瘢痕化のエコー所見は?


 ・壁の菲薄化
 ・エコー輝度上昇
 ・無収縮