前壁中隔(antero-septal wall)
心電図の特徴:V1、V2、V3、V4のST上昇冠動脈領域:左前下行枝(LAD)
17分割壁運動評価:2、8
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
前壁(anterior wall)
心電図の特徴:V3、V4のST上昇冠動脈領域:左前下行枝(LAD)
17分割壁運動評価:1、7、13
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
側壁・前側壁(lateral wall)
心電図の特徴:Ⅰ、aVL、V5、V6のST上昇冠動脈領域:左回旋枝(LCX)、たまに左前下行枝(LAD)
17分割壁運動評価:6、12、16
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
後壁・下側壁(posterior wall)
心電図の特徴:V1、V2のR波の増高冠動脈領域:右冠動脈(RCA)、左回旋枝(LCX)
17分割壁運動評価:5、11
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
下壁(inferior wall)
心電図の特徴:Ⅱ、Ⅲ、aVFのST上昇冠動脈領域:右冠動脈(RCA)
17分割壁運動評価:4、10、15
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
下壁中隔・(infero-septal wall(Basal~Mid)、septal wall(apical))
心電図の特徴:Ⅱ、Ⅲ、aVFのST上昇冠動脈領域:右冠動脈(RCA)、たまに左前下行枝(LAD)
17分割壁運動評価:3、9、14
心尖部アプローチの部位
傍胸骨短軸アプローチの部位
壁運動評価の注意点
心筋肥大
大動脈弁狭窄症、高血圧性心疾患、肥大型心筋症は壁運動が低下してみえる。⇒心筋収縮速度が低下するので低収縮にみえる。
肥大型心筋症(進行後)
⇒心筋の線維化により局所的な運動低下
心アミロイドーシス
⇒左室肥大+壁の輝度上昇
壁運動も徐々に低下
心サルコイドーシス
局在的な壁の菲薄化、壁運動異常心室瘤がみられることも…
頻 脈
早すぎて低収縮にみえる…刺激伝導異常
完全左脚ブロックや右室ペーシング⇒心室中隔の奇異性運動
WPW症候群
⇒左室後壁や心室中隔の早期収縮
右心負荷
拡大した右室により左室拡張期の扁平化その他
開心術後がん治療中
外部からの圧排
肝臓、大動脈、拡大した左房、胃の内容物、心嚢液など
~自己紹介~
超音波検査士けんしん平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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