尿路結石
腎結石
音響陰影を伴うストロングエコー腎盂腎杯⇒90%
腎実質⇒10%
尿管結石
音響陰影を伴うストロングエコー生理的狭窄部に存在しやすい
腎盂尿管移行部
尿管腸骨動脈交差部
尿管膀胱移行部
水腎症
尿の通過障害や過度の膀胱充満により、腎盂・腎杯・尿管が拡張。
原因
①結石②凝血塊③腫瘍
腎嚢胞性疾患
単純性嚢胞
何らかの機序でネフロンが閉塞して嚢胞化されるといわれている。傍腎盂嚢胞
腎盂に接して生じるリンパ管由来の嚢胞水腎症との鑑別に注意
嚢胞腎
両腎に多数の嚢胞常染色体優性(ADPKD)⇒成人性
常染色体劣性(ARPKD)⇒乳児型⇒生後数週間で死亡
腎腫瘍
腎血管筋脂肪腫
血管+平滑筋+脂肪成分による過誤腫脂肪成分多⇒境界明瞭な類円形の高エコー腫瘍
血管・筋成分多⇒多彩なエコー像
腎細胞癌
近位尿細管上皮より発生男性に多く50~70代に好発
腎外側に突出する類円形腫瘤
エコーレベルは多彩だが辺縁低エコー帯を認める
血流シグナルは豊富(多血性腫瘍)
腎動脈・下大静脈への腫瘍塞栓に注意
尿管の解剖
直径 3~7mm
3層構造(①粘膜(尿路上皮)、②筋層(平滑筋)、③外膜)
生理的狭窄部位
①腎盂尿管移行部
②総腸骨動脈交差部
③尿管膀胱移行部
尿管の病変
重複腎盂尿管
2本の尿管が交差し、腎盂尿管拡張する。
尿管瘤
尿管末端の嚢胞状の拡張⇒エコーでは尿管と連続性のある嚢胞に見える
尿路感染を起こしやすい
水腎水尿管症
結石や腫瘍などにより拡張
尿管結石
背部痛
生理的狭窄部位を注意して観察
拡張した尿管を追跡観察
尿管腫瘍
尿路上皮癌
拡張した尿管内に充実性エコー
尿路上皮腫瘍
移行上皮(腎盂・尿管・膀胱・尿道)に発生。腎盂・尿管⇒拡張した尿管内に充実性の乳頭状エコー
膀胱⇒①有茎性・塊状の腫瘤②不整な壁肥厚
膀胱憩室
膀胱から外側に突出する嚢状エコー膀胱壁の限局性薄弱部に圧が加わる事で外部に突出
残尿感や頻尿の原因となることも
前立腺の解剖
内部に尿道が貫通頭部に左右一対の精嚢が存在
前立腺肥大症
前立腺組織の移行領域の過形成病変尿道が圧迫され、排尿困難や頻尿の症状が出現
左右対称
前立腺結石
①内部にアミロイド小体が生じて、リン酸カルシウムが付着するパターン②尿道狭窄により腺管内に尿が逆流して結石を作るパターン
前立腺癌
ほとんどが腺癌で浸潤しやすい好発部位は辺縁領域
肥大、左右非対称、表面凹凸不整、石灰化などみられるがエコーでは診断困難。
急性陰嚢症
陰嚢の急性疼痛、腫脹、発赤など。精巣捻転、精巣垂捻転、精巣上体炎が高頻度
他には精巣梗塞、外傷性精巣破裂、急性精巣炎などがある。
精巣捻転
⇒緊急手術(ゴールデンタイムは4~6時間)
患側の精巣腫大
精巣実質への血流欠損
実質輝度の低下・不均一
精索のねじれ(whirlpool sign)
陰嚢水腫
精巣上体炎
小児での頻度高い
精巣上体の腫大+血流増加
精巣垂捻転
blue dot sign
精巣近傍または精巣上体内の高エコー
カラードプラでの血流欠損
女性生殖器の救急疾患
卵巣出血、卵巣捻転、子宮膣瘤水腫、瘤血腫、瘤膿腫など
卵巣捻転
緊急手術を考慮
右下腹部痛
卵巣腫大
辺縁に羅列した嚢胞構造
卵管などのwhirlpool sign
子宮の患側への偏位
膀胱の解剖
膀胱壁は4層構造
①粘膜層(尿路上皮)②粘膜固有層
③筋層
④外膜
部位の名称
~自己紹介~
超音波検査士けんしん平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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