【新人検査技師向け】胸水と腹水の見分け方|超音波検査で迷わない横隔膜の見方

【新人検査技師向け】胸水と腹水の見分け方|超音波検査で迷わない横隔膜の見方

こんにちは、けんしんです!

FASTやルーチン腹部エコーで頻繁に遭遇する「胸水」と「腹水」。
「黒い液体は見えるけど、どっちなのか分からない…」と悩んだ経験はありませんか?

実は見るべきポイントはたった1つ。
「横隔膜」を見つけることです。

【30秒まとめ】

  • 胸水と腹水を分ける境界線は「横隔膜」
  • 横隔膜より上なら胸水
  • 横隔膜より下なら腹水
  • 腹水はモリソン窩・ダグラス窩を必ずチェック
胸水と腹水

確認問題

Q. 胸水と腹水を見分ける最も重要なランドマークは何でしょう?

👉ポイント:白く見える1本のラインを探しましょう。

胸水と腹水の見分け方|ポイントは「横隔膜」

胸水と腹水を鑑別するためには、まず横隔膜を描出します。

横隔膜は筋肉なので、超音波では白い高エコーラインとして描出されます。

横隔膜より

  • 上側(胸腔)=胸水
  • 下側(腹腔)=腹水
となります。

覚え方 「横隔膜より上は胸水、下は腹水」 これだけ覚えておけば迷いません。
横隔膜

脾臓側でも考え方は同じ

右側だけでなく左側(脾臓)でも同じ考え方です。 横隔膜を基準に観察すると、胸水か腹水かを簡単に鑑別できます。

脾臓と胸水腹水

腹水を見つけたら必ず観察したい2か所

腹水を認めた場合は、液体が貯留しやすい場所も確認しましょう。

① モリソン窩

肝臓と右腎臓の間にあるスペースです。 少量の腹水でも貯留しやすく、FASTでも重要な観察部位になります。

② ダグラス窩

男性では膀胱と直腸の間、女性では子宮と直腸の間に位置します。 腹水が少量でも貯留しやすいため必ず確認しましょう。

モリソン窩 ダグラス窩
★★ 国家試験・現場で頻出 ★★ 「胸水=横隔膜の上」「腹水=横隔膜の下」 この一言だけでも覚えておけば、FASTや腹部エコーで迷う場面が大きく減ります。

まとめ

  • 胸水と腹水の境界は横隔膜
  • 横隔膜は白い高エコーラインとして描出される
  • 腹水を認めたらモリソン窩・ダグラス窩も観察する
  • FASTでは特に重要な基本知識
通勤時間5分で復習できるように、今後も超音波検査のポイントをわかりやすくまとめていきます。