こんにちは!けんしんです!
今回はルーチンやFASTなどでよく見かける胸水と腹水についてです。
皆さんの中には胸水と腹水の見分け方について悩んだ方はいませんか?
実は胸水と腹水には見分けるための境界線があります。ではその境界線はなんだと思いますか?
ポイントは【横隔膜】にあり!
胸水と腹水を見分けるには横隔膜をしっかり出してあげましょう。横隔膜は筋肉なのでエコーで観察すると白い線のように見えます。
この横隔膜が呼吸器と消化器を分けています。
呼吸器周囲に溜まるのが胸水で、消化器周囲に溜まるのが腹水ということになります。
肝臓でも鑑別できたので脾臓でも…
この横隔膜を見つけられれば脾臓側も胸水と腹水の鑑別が可能です。
腹水貯留で注意すべき所
補足になりますが腹水貯留で気をつけて観察してほしい所も挙げておきます。
モリソン窩とダグラス窩です。
モリソン窩は肝臓と右腎臓の間、ダグラス窩は男性だと膀胱と直腸の間、女性だと子宮と直腸の間にある空洞のようなものです。
普段は見えませんが腹水が貯留すると見える所になります。
~自己紹介~
超音波検査士けんしん平成元年生まれのゆとり世代の臨床検査技師。
趣味は陸上短距離、読書、温泉、特撮(特に平成仮面ライダー)。
仕事では超音波検査したり検体検査したり労働組合したりしています。
2018年に2回の受験を経て超音波検査士認定試験(消化器)に合格。2度受験した経験から、知識を覚えるための勉強や症例レポートの作成には仕事をしながらだと時間が作れなくてかなり苦労しました。
そういった経験からこれから超音波検査を勉強したり超音波検査士を受験したりする人が労力や時間をかけずに勉強できるようにと考え、自分が勉強した際のノートや問題、受験の際に提出した超音波検査実績、最近気になるトピックを公開しています。
超音波検査ができる人が増えたり、超音波検査士取得を目指す人同士がつながれるブログになればいいなと考えています。
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